前立腺肥大症の治療について

前立腺肥大症の治療は、症状が軽ければ、まず薬物療法を行います。薬の効果は症状が軽いうちほど高いのですが、放置したまま悪化してしまうと外科的手術が必要になる場合も少なくありません。
薬物療法
α1受容体遮断薬
α1受容体は前立腺や尿道の筋肉にある、蓄尿をコントロールする器官です。自律神経の命令により緊張している前立腺や尿道の筋肉をリラックスさせる働きがあるため、排尿障害のさまざまな症状が改善されます。前立腺が小さくなるわけではありませんが、軽い症状なら早期改善が望めます。
抗男性ホルモン薬
前立腺肥大を起こす男性ホルモン(テストステロン)の作用を抑えることにより、前立腺細胞の増殖を抑制し、肥大を起こさないようにする薬です。使用開始後、効果が現れるまでに数か月かかります。また、服用を中止すると再び肥大してしまいます。
漢方薬
漢方薬には、排尿障害に効果のあるものも何種類かあります。しかし、患者さんの体質によって処方される薬が違ってきます。
手術療法
内視鏡手術
症状が重く、薬物療法では十分な改善がみられなかった場合、内視鏡手術が必要となります。内視鏡を挿入し、肥大した前立腺の組織を電気メスやレーザーで切除します。所要時間は1時間程度ですが、3~7日間ほどの入院が必要です。
開腹手術
前立腺がかなり大きくなっている場合、前立腺をすべて摘出するために、開腹手術が行われることもあります。この場合、2週間以上の入院が必要になります。
レーザー治療
尿道から挿入した内視鏡の先端からレーザー光線を照射して、前立腺の肥大した組織を凝固・壊死させる方法です。1週間以内の入院で、身体への負担が少なくてすみます。